
伝統デザイン講座

伝統の型を学び、未来のデザインを創る。


この講座で目指すもの
伝統デザインを学ぶ目的は、昔の文様を上手に描けるようになることではありません。
日本の伝統デザインには、長い年月をかけて受け継がれてきた「型」があります。
形、意味、構図、色、余白、破調、見立て、組み合わせ、等々。
そこには、日本人が培ってきた独自の美意識と、ものの見方が凝縮されています。
本講座では、まずその「型」を知り、そこに込められた意味を理解し、実際に手を動かしながら身につけていきます。
そして最終的に目指すのは、伝統をそのまま模倣することではありません。
日本の伝統の「型」を自分の中に取り込み、伝統の本質を受け継ぎながら、現代の大衆に支持される本物思考のデザインを創り出せるようになること。
以上が、この全10回の基礎編で目指すところです。
◆開催日程: 毎月1回〜2回(90分授業)
受講日程につきましては、相談の上決めさせていただきます。
◆受講料:全10回 ¥132,000(税込)/一括前払い
◆内容:伝統文様の基礎(歴史・意味と由来・型・構図・文様の成り立ち・描き方・現代デザインへの応用)
◆用意する物:A-4サイズスケッチブック、色鉛筆(24色以上)、筆ペン、鉛筆(B〜B4)
◆受講環境:Zoomを使用したオンライン講座です。
講師とのコミュニケーションや作品の確認を行うため、14インチ以上の画面を備えたノートパソコン、またはデスクトップパソコンでの受講を推奨します。
次の授業までに完成させ、指定の方法で提出してください。提出いただいた課題は、講師が添削・アドバイスいたします。

この講座のカリキュラム
基礎編 全10回|伝統デザインの基礎を学ぶ1.伝統文様の「型」を知る
「花鳥風月」や「雪月花」などを題材に、伝統文様がどのような考え方によって形づくられてきたのかを学び、伝統デザインにおける「型」の基本を理解します。
制作課題:
「花鳥風月」「雪月花」のいずれかを題材に、「型」を意識した小品を1点制作する。
ロゴやアイコンなど、「最小限の要素で意味を伝える」現代デザインへの応用を考える。
2.和風構図の基本を学ぶ
日本の伝統デザインに見られる構図には意味や名前があります。それらの「型」を学び、配置、配色、間の取り方によって、同じモチーフでも印象が大きく変わることを理解します。
制作課題:
同じモチーフを異なる構図パターンで2〜3案配置し、それぞれの印象の違いを比較する。
パッケージデザインやグラフィック、テキスタイルなどにおけるレイアウトと視線誘導への応用を考える。
3.「自然に見せる」構成を学ぶ
「吹き寄せ」「散らし」などの伝統的な構成を題材に、計算して配置しながらも、あえて作為を感じさせない日本独特の表現を学びます。
制作課題:
同じ要素を使い、「自然に見える配置」と「不自然に見える配置」の両方を制作し、その違いを言語化する。
現代への接続:
テキスタイル柄やSNSビジュアル、グラフィックなどにおける、「作為を隠す構成」の考え方へ応用する
4.文様に込められた「意味」と、「なぜ意味があるのか?」を学ぶ
伝統文様は、単なる装飾ではありません。
文様の由来や象徴する意味を知るとともに、なぜその形に、その意味が託されたのかを考えます。
意味や物語をデザインに持たせることで、見た目の美しさだけではない「伝わるデザイン」を学びます。
制作課題:
自分にとって意味のあるモチーフを一つ選び、その由来や物語を踏まえた文様として再構成する。
現代への接続:
ブランドストーリーとビジュアルを結びつける、ナラティブデザインへの応用を考える。
5.伝統色を学ぶ
なぜ日本には「黒」を表す色名(和名)が数多く存在するのか。
なぜ、緑色を「青」と表現することがあるのか。日本人が自然や季節、暮らしの中から育んできた伝統色について学び、色が単なる視覚情報ではなく、文化や意味を持つことを理解します。
さらに、これまでに学んだ構図やモチーフに伝統色を組み合わせ、色によって印象や意味がどのように変化するかを体験します。
制作課題:
これまでの課題作品から1点を選び、伝統色を用いて彩色し直す。
現代への接続:
ブランドカラーや商品配色などにおける、「意味を持たせた色使い」へ応用する。
6.家紋の「型」を学び、オリジナルを生み出す
家紋は、限られた形の中に、家や人を象徴する意味を凝縮した日本独自のデザイン文化です。
家紋の構成原理や省略、単純化、象徴化の「型」を学び、その考え方を応用してオリジナルのマークを制作します。
制作課題:
自分・屋号・ブランドなどを象徴するオリジナル紋を1点デザインする。
現代への接続:
エンブレム、アイコン、モノグラム、ブランドマークなどへの応用を考える。
7.連続文様をつくる
日本の伝統文様には、一つの形を繰り返すことで、広がりやリズム、永続性を生み出すものが数多くあります。
連続文様の基本的な仕組みを学び、現代のグラフィックやテキスタイルにも応用できるリピートパターンを制作します。
制作課題:
これまでに扱ったモチーフのいずれかを用いて、連続文様(リピートパターン)を1点制作する。
現代への接続:
テキスタイル、包装紙、壁紙、グラフィックなどへの展開方法を考える。
8.伝統的な「破調」と「余白」の構成を学ぶ
日本の美は、すべてを均一に整えることだけを良しとしてきたわけではありません。
あえて均衡を崩す「破調」と、描かないことで想像を生み出す「余白」。
この二つの「型」を通して、日本独特の美意識と、視覚的な緊張感や余韻のつくり方を学びます。
制作課題:
課題のデザインに、あえて破調と余白を加えて構成する。
現代への接続:
広告、ディスプレイ、パッケージなどにおける「余白の設計」と「破調による視覚効果」へ応用する。
9.伝統的なデフォルメを学ぶ
日本の伝統デザインでは、自然を写実的に描くだけでなく、その特徴や本質を捉え、形を大胆に省略・変形してきました。動植物などを題材に、「誇張と簡略の美」という日本的なデザインの考え方を学びます。
制作課題:
身近な動植物を一つ選び、その特徴や本質を残しながらデフォルメした意匠を制作する。
現代への接続:
キャラクターデザイン、ピクトグラム、アイコンなどにおける「省略しても本質が変わらない」表現へ応用する。
10.伝統の「型」を応用し、自分のデザインを創る
これまで学んできた「型・構図・文様・意味・色・連続・余白・破調・デフォルメ」を組み合わせ、伝統を単に模倣するのではなく、自分自身の表現へと発展させます。
制作課題:
これまでの9回の課題作品から要素を選び取り、統合したオリジナル作品を1点完成させる。
講評:
全10回の制作物をポートフォリオとして並べ、自分の作品を振り返りながら、自分の中に生まれた「型」を言語化して発表する。
受講をご希望の方へ
お申し込み・ご質問は、下記の「受講申し込みフォーム」よりお気軽にお問い合わせください。

「扇子 ・ 風呂敷」デザイン実践講座
「基礎編を未受講の方でも参加可能」
◆開催日程: 毎月1回〜2回(90分授業)
受講日程につきましては、相談の上決めさせていただきます。
◆受講料:5回分 ¥88,000(税込)申込時に前払い
◆内容:伝統デザインを現代の商品へ応用する実践
扇子または風呂敷を題材に、コンセプト設定から構図・文様・配色・デザイン完成までの一連のプロセスを学びます。
◆用意する物:A-4サイズスケッチブック、色鉛筆、水彩絵具、水彩用筆、面相筆、鉛筆
◆受講環境:Zoomを使用したオンライン講座です。
講師とのコミュニケーションや作品の確認を行うため、14インチ以上の画面を備えたノートパソコン、またはデスクトップパソコンでの受講を推奨します。
◆課題・添削:毎回、課題をお出しします。
次の授業までに完成させ、指定の方法で提出してください。提出いただいた課題は、講師が添削・アドバイスいたします。
受講をご希望の方へ
お申し込み・ご質問は、下記の「受講申し込みフォーム」よりお気軽にお問い合わせください。

着物デザイン特別実践講座
(自分だけの着物をデザインしたい方のためのマンツーマン講座)
成願義夫がマンツーマンで、完成まで指導します。
「基礎編・応用編を未受講の方でも参加可能」
この講座では、着物特有の構図、柄配置、配色、染色方法などを学びながら、世界に一枚のオリジナル着物を実際にデザインします。デザイン経験のある方はもちろん、「いつか自分で着物をデザインしてみたかった」という方にも、完成まで丁寧に指導いたします。
◆開催日程: 毎月1回〜2回
受講日程につきましては、相談の上決めさせていただきます。
◆指導料金:チケット制・90分・10回分 ¥16,5000(税込)
先に、チケットは10回分購入していただきますが、10回を超えて必要な場合は、チケットの追加購入が可能です。追加チケットは1枚 ¥13,200(税込)
受講日程につきましては、相談の上決めさせていただきます。
先に、チケットは10回分購入していただきますが、10回を超えて必要な場合は、チケットの追加購入が可能です。追加チケットは1枚 ¥13,200(税込)
染色方法は、デザインやご予算、表現したい質感などに応じて、手描き友禅やインクジェットプリントなど、最適な方法をご提案します。
インクジェットプリントを希望される場合は、Photoshopを使用したデジタルデータ制作にも対応します。
◆図案完成後、実際の着物に仕立てることもできます。
完成したデザインをもとに、生地の選定、染色加工、仕立て、さらに帯や小物を含めたコーディネートまでご相談いただけます。
着物制作については、着物アドバイザー・成願博子とともに、実際の着姿まで考えながらご提案いたします。
※図案完成後の着物制作費は、講座料金には含まれておりません。
生地代・染色加工代・仕立て代などは、ご希望の内容に応じて別途お見積りいたします。
受講をご希望の方へ
お申し込み・ご質問は、下記の「受講申し込みフォーム」よりお気軽にお問い合わせください。

着物を中心にした和柄は様式美(型)の世界です。これらの型は衣食住、さらに芸能、芸術などの分野で共通の型を守りながら伝統文化を継承されてきました。伝統デザインの決まり事や法則を学んで不易流行を実践いたしましょう。